長文の勉強法
今回は、長文の勉強法についてです!
まず初めに、長文学習において一番大事なことを言います。
いきなり長文を読まないでください!
長文というのは、短い1文の集合体です。
つまり、長文を読むためには、短い1文を正確に読めなければなりません。
そして、短い1文を正確に読むためには、英文の文構造を把握できなければなりません。
文構造を把握するためには、英単語・英文法の知識が必要です。
そのため、長文を読む勉強をする前に、
①英単語・英文法
②英文解釈
の勉強をしておかなければいけません。
これらの勉強をしていなければ、長文は読めません。
まずは上の①②の勉強をしましょう。
詳しくは、下の記事をご覧ください。
英単語・英文法と英文解釈の勉強が終われば、長文の勉強をしましょう。
長文を勉強する際のポイントは以下の5つです。
①ゆっくりと読む
②文構造を掴みながら読む
③内容一致問題は本文中の解答根拠と照らし合わせて解く
④解き終わった後に、その英文の文構造・日本語訳(意味)が全て分かるまで復習する
⑤音読を最低でも10回する
まず、
「①ゆっくりと読む」
についてです。
入試本番では制限時間内で長文を解き切らなければなりませんが、
「速く読もう」としてはいけません!
「速く読もう」とすると、自分が内容を理解できるスピードを超えて読んでしまいます。
そうなると、「なんとなく」「適当に」読むという状態になってしまいます。
これでは、本文の内容を正確に読めないため、問題の正答率も下がってしまいます。
そのため、「速く読もう」とするのではなく、
意識的には「ゆっくり」読むが、「自然と速く読めている」状態にする必要があります。
「自然と速く読める」ようにするためには、
⑴毎日音読をする
⑵多くの長文を読む
この2つが大切です。
⑴毎日音読をする
については、後ほど詳しく説明させていただきますが、簡潔に言うと、
音読をすることで「英語を英語のまま理解できる」ようになり、読むスピードが上がります!
⑵多くの長文を読む
についてです。
突然ですが、
この記事を読んでくださっているあなたの、
「小学1年生の頃の日本語を読むスピード」と「今の日本語を読むスピード」
はどちらが速いですか?
当然ながら「今の日本語を読むスピード」の方が速いですよね!
日本語をたくさん読んできた結果、自然と速くなりましたよね?
英語もそれと同じです。
たくさんの英語長文を読んで経験を積みましょう!
そうすれば自然と速く読めるようになります。
たくさん英語長文を読むためには、早い段階から英語長文に取り組む必要があります。
そのため、できる限り早く、英単語・英文法・英文解釈を終わらせ、英語長文に取り組めるようにしましょう!
次に「②文構造を掴みながら読む」についてです。
先ほども書きましたが、長文を読む前に
「英文解釈」の勉強をして、文構造を掴む練習をする必要があります。
そして文構造を掴めるようになれば、長文の勉強を始めます。
ここで注意点なのですが、
長文を読むときにも文構造を把握しましょう!
たまに、長文になれば文構造を考えずに読む人がいますが、
英文解釈の勉強をしていたのは、長文を読む際に文構造を把握するためです!
しっかり、文構造を把握しながら読みましょう!
次に「③内容一致問題は本文中の解答根拠と照らし合わせて解く」についてです。
長文問題の中で配点が最も大きく、どこの大学の長文問題でも出題されるのが「内容一致問題」です。
内容一致問題を解く際は、本文中に書いてある解答根拠を確かめてから解きましょう!
これは、当たり前のことかもしれませんが、意外とやっている人は少ないです。
これをするだけで正答率はグッと上がります!必ずやりましょう!
次に、
「④解き終わった後に、その長文の文構造・日本語訳(意味)が全て分かるまで復習する」
ついてです。
長文の勉強は、問題を解いて、答え合わせをして終わりではありません。
むしろ、答え合わせが終わってからが本当の長文の勉強です!
読んだ長文の文構造を1文ずつ確認し、それと同時に日本語訳を確認しましょう。
文構造や日本語訳が分かっていなかった文は、復習をして全部を理解できるようにしましょう。
また、分からなかった英単語は、全て意味を覚えましょう。
この作業は非常に面倒くさいですが、これをすることにより、
分からなかった文が読めるようになり、英語の力が伸びます。
※古い英語長文参考書は構文解析ページがついていない物が多いです。
ネットなどでは「おすすめ参考書」として、紹介されていたとしても、それは情報がアップデートされていない可能性が高いです。
英語長文の参考書は必ず構文解析ページがあるものを使いましょう。
最近出版されている長文の参考書は、全文の構文解析がされている物が多いので、それを使いましょう。
おすすめの英語長文参考書は以下のとおりです。
・『関正生のThe Rules 英語長文問題集』シリーズ
・『関正生の英語長文ポラリス』シリーズ
・『英語長文ソリューション』シリーズ
最後に、
「⑤音読を最低でも10回する」
についてです。
長文の勉強の中で最も重要なのは、
「音読」
です。
音読をするために、長文問題を勉強すると言っても過言ではありません。
それほどまでに音読は大切です。
音読の効果はたくさんありますが、1番の恩恵は、
「英語を英語のまま理解できる力」がつく
ことです。
この力がつくことによって読解スピードが向上します。
「英語を英語のまま理解できる力」とは何かというと、
①英文を読む→②内容を理解する
この順番で英文を理解できるということです。
逆に、「英語を英語のまま理解できていない」状態とは、
①英文を読む→②日本語訳をする→③内容を理解する
という状態です。
この状態では「英語を英語のまま理解できる」人よりも、
「②日本語訳をする」というステップを挟んでいるため、読むのが遅くなります。
例えば、
I have two dogs.
この文章を読むときに、
英文を見て、「私は二匹の犬を飼っている」と訳してから、「二匹の犬を飼っている」と理解しませんよね!
英文を見てすぐに「二匹の犬を飼っている」と理解しますよね!
この状態が「英語を英語のまま理解できる」ということです。
中学レベルの簡単な文章では、これが容易にできるのですが、大学入試レベルの英語になるとこれをするのが難しくなります。
そのため、音読で「英語を英語のまま理解できる力」を養う必要があります!
同じ文章を何度も音読をすることによって、
「英語を英語のまま理解できる力」
がつきます!
1つの英語長文につき最低でも10回は音読しましょう!
音読をする際に注意する点は3つあります。
⑴必ず口を動かす(口パクでもOK)
⑵文構造・日本語訳(意味)が全て分かる英文を音読する
⑶文構造・日本語訳(意味)を考えながら音読をする
まず「⑴必ず口を動かす(口パクでもOK)」について。
●口を動かしながら読めるスピードが「英語を英語のまま理解できる」スピードの上限です。
黙読をすると、スピードが速くなりすぎます。
また、黙読をしてしまうと無意識に文を読み飛ばしてしまいます。
●口を動かすことによって、息継ぎが必要になるため、文の切れ目(文構造)を意識しながら読むことができます。
●口パクでもOKです。とにかく口を動かしましょう。
※私大入試では、リスニングやスピーキングのテストは課されないため、正しい発音で音読する必要はありません。目的を間違えないようにしましょう。音読の目的は、「英語を英語のまま理解できる」ようにして、リーディングのスピードを上げることです。
※口を動かすのは音読の時だけです。初見の英語長文を読む際は動かす必要はありません。
次に「⑵文構造・日本語訳(意味)が全て分かる英文を音読する」について。
分からない箇所がある長文を音読しても、効果は半減します。
全文を丁寧に復習してから、音読に取り組みましょう。
最後に、「⑶文構造・日本語訳(意味)を考えながら音読をする」について。
何も考えずに音読しても効果はありません。
文構造を捉えながら、そして文の内容を思い浮かべながら音読しましょう。
1度に文構造・日本語訳(意味)の2つを考えながら音読するのが難しい場合は、
最初の数回は文構造だけを考えて読み、慣れてくれば両方を一度に考えながら音読をしましょう!
以上が長文の勉強法になります。
最後に長文の勉強法の要点をまとめると、
①ゆっくりと読む
②文構造を掴みながら読む
③内容一致問題は本文中の解答根拠と照らし合わせて解く
④解き終わった後に、その英文の文構造・日本語訳(意味)が全て分かるまで復習する
⑤音読を最低でも10回する
以上の5点が大事です。
また、
できる限り早く長文に取り組める状態を作ることが大切です。
さらに具体的な内容は、福知塾にてお伝えします!
ぜひ福知塾にお越しください!
今回はここまで。
お読みいただきありがとうございました!
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